ウイルスによる突然変異によって高度な知能を得た猿たちの反乱、人類が築き上げた文明社会の崩壊、猿と人類の戦争の勃発という衝撃的なストーリーを描き、全世界を震撼させた『猿の惑星』シリーズ。2011年の『創世記(ジェネシス)』、2014年の『創世記(ライジング)』に続き、『聖戦記(グレート・ウォー)』と題された最新作では、ついに地球の歴史が塗りかえられ、新たな支配者が決する激動のドラマと、圧倒的なスケール感みなぎる壮絶なアクション・バトルが繰り広げられていく。
 猿と人類が全面戦争になだれ込んでから2年後の世界。猿の群れを率いて森の奥深くに秘密の砦を築き上げたシーザーが、冷酷非情な大佐の奇襲によって家族を殺され、悲しみのどん底に突き落とされる。大勢の仲間を新たな隠れ場所へ向かわせ、復讐の旅に出たシーザーは、その道中で口のきけない人間の少女ノバと出会う。やがて大佐のアジトである巨大要塞にたどり着くシーザーだったが、復讐の念に取り憑かれて我を見失った彼は、猿の存亡さえも脅かされる絶体絶命の危機を招いてしまう……。

 平和を願い、人類との共存を望んでいた猿のカリスマ的なリーダー、シーザーの理想が打ち砕かれた前作『新世紀』の2年後を舞台とした本作は、シーザーが最愛の家族を殺害されるという悲痛なエピソードで幕を開ける。そんなシーザーが大切な仲間を守るリーダーとしての使命感と、憎き人間への復讐心の狭間で葛藤するドラマを核にした物語は、これまで以上にエモーションの深みが増し、観る者の胸を締めつけてやまない。さらに本作には、強力な軍隊を統率してシーザーの抹殺をもくろむ最強の敵、大佐が登場。シーザーの怒りとプライド、大佐の執念と狂気が交錯するとき、猿と人類の生き残りをかけた“聖戦”の火ぶたが切られるのだ。
 また、この21世紀に再起動した大ヒット・シリーズは、1968年に製作されたSF映画の金字塔『猿の惑星』の世界観へどのようにリンクしていくかがファンの好奇心をかき立ててきた。猿と人類が地球の未来を切り開く“希望の地”をめざして最後の死闘を繰り広げる本作では、オリジナル版『猿の惑星』へとつながる驚愕の真実が明かされる。まさしくそれは、映画史上に燦然と輝く神話的なシリーズの真のクライマックスにほかならない。

 前2作に続いてシーザーを演じるのはアンディ・サーキス。猿の本能と人間の心を併せ持つシーザーの複雑な感情を追求し、リーダーとしての最後の決断を体現した心揺さぶる名演技は、本作の製作陣から「シェイクスピア俳優のよう」と讃えられている。そのシーザーの前に立ちはだかる宿敵の大佐に扮するのは、2度のアカデミー賞ノミネート歴を誇る個性派の名優ウディ・ハレルソン。またオリジナル版『猿の惑星』に登場した“口のきけない美女”と同じ名前と特徴を持つ謎めいた少女ノバ、奇妙なユーモアと知性を秘めた猿のバッド・エイプなどの新たなキャラクターからも目が離せない。そして本作は、森、海岸線、雪原などの雄大な自然の風景と、ハリウッドに映像革新をもたらした最先端のデジタル・テクノロジー、パフォーマンス・キャプチャーが完全融合。シリーズ最大のスケール感とダイナミズムを獲得した映像世界が、観る者に破格の興奮と感動を体感させる。

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